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花散歩、四国旅・・・⑪足摺岬まで足を伸ばす [2015・4月滋賀・岡山・四国4県・広島・京都]

高知市内からしばらく先・・・足摺サニーロードは、長く続く海岸線に・・・奇岩、断崖が連なって・・・・・・。気持ちの良いドライブが楽しめました。

足摺岬1.jpg

四国最南端の岬である足摺岬の展望台から眺めた景色[ぴかぴか(新しい)]
180度以上に視界が広がり、オーバーに言うなら、地球の丸ささえ実感してしまう。。

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群生する椿の小道を通って歩くと・・・この場所へと、至るのだ。
足摺岬5.jpg


足摺岬7.jpg
足摺岬に惹かれて・・・一度は足を運んでみたいと思った。それは学生時代に読んだ作家・田宮虎彦の短編小説「足摺岬」の影響もあります。
自殺の名所として知られてきた・・・足摺岬の先端は、ご覧のように断崖絶壁である。

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この物語は・・・
主人公が足摺岬を訪れる場面ではじまり・・・足摺岬を訪れる場面で終わる。作中には当然、お遍路さんの姿もあり…。
人生に絶望を覚えた彼が、自殺を考え・・・足摺岬で一夜を求めた宿。
そこで命を助けてくれた宿の娘は、のちに妻となるものの・・・。
健康そのものだった娘は主人公と結婚したばかりに、貧困にあえぎ、そして…病に負け若くして亡くなる。

感傷的なムードが漂う、人生の絶望を描いたこの一冊は、暗い小説に惹かれた、・・・高校時代に出会ったもの。


足摺岬3.jpg          
それでも灯台マニアとしては、記念の写真も一枚撮っておかなくちゃ[カメラ]
絶景に感動!・・・と言いたいところながら、これまでに北から、南まで、随分色々な灯台を見て来ましたものね[あせあせ(飛び散る汗)]

現実の足摺岬は、風光明媚な景勝地だけど、それ程特別なところではなかったかな。

駐車場の側に立っていたのが、土佐清水市中浜の生まれである、ジョン万次郎=中浜万次郎の像。
天保12年(1841)14歳の時に足摺岬沖で漁の途中に漂流し・・・南海の孤島(鳥島)に漂着。
そこで、米国の捕鯨船ジョン・ハウランド号に救出された。
献身的に仕事をこなし英語にも興味を覚えた万次郎を気に入った船長が「ジョン=ハウランド号」の名前をとって、ジョン=マンというニックネームをつける。
ジョン万次郎は日本人として初めて、アメリカ大陸に上陸した。
ホイットフィールド船長の保護の下、学校教育。英語、数学、測量、航海、造船も学んだ。
彼は、日本人留学生の第一号だった。
激動の幕末における活躍、幕末の志士に与えた多大な影響と、働きは・・・これまた、数々の小説の題材となり残さています。
最近では 山本一力が、「ジョン・マン」3部作として執筆。
高知出身の著者が、郷土出身の万次郎の生涯に挑んだ本作。その生き生きとした描写に、心躍らされて・・・しばし読みふけってしまったものでした。


暗い小説の舞台として選ばれただけに、書かれてから50年も経つ現在でさえ、岬までの道中はホントなんにもなかったと言う。
助手席にいた私は何時ものごとく、また居眠りをしてしまったのだから[眠い(睡眠)]起こされたのが到着後であったので、何も知らないていたのだけど。。
クネクネした山道に、急カーブがあり・・・また深い濃霧が発生するなど、運転には全く適さない道だったそうで。。その上携帯も圏外ですし、何かあったらどうしましょう!?

足摺岬6.jpg
この日の宿は、四国西南端の地、「宿毛(すくも)」であった。
宿毛湾に沈む夕日が「だるま形」になる現象「だるま夕日」、それが見られるのは11月~2月の冬の時期に限られるらしい。。
宿毛もまた豊かな自然に恵まれた海の街である。しかし宿毛に対し手拘りがあった訳ではない。
高知から愛媛までの途中、とにかく安いところと探したのが偶々この土地であっただけ。などと宿毛市の方には失礼[あせあせ(飛び散る汗)]

足摺岬8.jpg 足摺岬9.jpg
海からもそう離れていないはず、しかし海を感じさせるものはなくて、ロードサイドに建つ平凡なビジネスホテルの風情だ。
賑わっていた前夜の高知とは一変して、日曜であったこの日は宿泊客も少ない。他の来客と出会う事もなく・・・ホテル内全体にひっそりとしたムードが漂っていました。
チェックイン後に入ったお部屋は・・・そこそこの広さでゆとりもあり、シンプルな造りながらこれでじゅうぶんと思わせるものでした。
客室からの眺めは当然山と、畑と。。
客室に置かれた寝具は6泊中ここだけが浴衣だったけど、ネット接続など必要なものは全て揃い、なおかつ文句のつけようのないリーズナブルな宿泊料金なのでした。

                        足摺岬11.jpg                             
部屋にはコーヒーがサービスでセットされ。お菓子と、冷蔵庫内にはミネラルウォーターまで置かれていたのだから。

          足摺岬10.jpg
足摺岬で遅くなってしまった為、到着時刻はスッカリ夜。ホテル併設のレストラン「とんかつ かつ村」さんで簡単に済ませてしまう事にします。
ビジネスホテルの敷地内であるのを忘れてしまうような、意外にも落ち着ける店内。

足摺岬12.jpg   足摺岬13.jpg
まずは、生を。まだ冷凍ものだから美味しくないけど、つい頼んでしまう・・・枝豆。

夫は「四国美鮮豚」の「ロースかつご膳」、私は色々食べられる「釜めしご膳」でお願いしました。
店の奥の一角に、ご飯、キャベツ、お味噌汁がセルフでとれるコーナーあり。ご飯とキャベツだけでなく、お味噌汁までもお替り自由みたいです。

ビールのツマミとして何時もなら、サラダをオーダーするのだけど。
「トンカツには山盛りのサラダが付いてくるだから、今日は頼まなくてもいいんじゃないかな」と私。
そこでお代わり用のキャベツ、夫が「もらってきても大丈夫か」聞いてみますと・・・「「皆さん黙って持ってこられます」と。「そう言って下さる方は初めてなので、嬉しいです」だって。
スタッフの接客も親しみやすくて、素朴と言うか、気持ちが良い[グッド(上向き矢印)]
夫のトンカツ定食は、値段相応の内容。でもカリッと揚がった衣、お肉の量も適量でした。

足摺岬14.jpg 足摺岬15.jpg
ホテル併設の飲食店であり、ムード、金額ともにまさにファミレス。
期待していなかった夕ご飯だけど、それなりに美味しく食べられました。
旅先とは思えない非常に簡素なものだったけれど・・これはこれで満足[るんるん]
ホテルキーの提示で、10パーセント引きになりますので、宿泊の際はお忘れなくね。
とんかつ かつ村
夜総合点★★★☆☆ 3.0


関連ランキング:とんかつ | 宿毛駅東宿毛駅



今回の四国旅は、この後の宿泊宿にしても・・・宿ごとにそれぞれ特徴があり、その辺りを比べるのも面白く感じられました。
翌日は、愛媛へ行きます。
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コメント 13

がり

自殺の名所なんですか。
岩がごつごつしてて、波が荒々しくて
不謹慎ですが、私ならここはちょっと遠慮したい。^^;
私はあさって愛媛に行きます。あくまでも予定・・・ですが。


by がり (2015-05-04 00:13) 

ソニックマイヅル

おはようございます。足摺岬は鹿児島から伊丹まで帰るときに機長のアナウンスで只今足摺岬を通過していますと言うことで飛行機で通過しました。機会があればやはり是非とも現地に行ってみたいです。^^;
by ソニックマイヅル (2015-05-04 05:55) 

hana2015

がりさんへ
足摺方面には行かれた事はおありではない?
確かに、がりさんのお住まいからは反対側ですもの。それにここまでの道中には、特にこれと言った!観光地がある訳でもなくて。。
何の予備知識もなく出かけた愛媛でしたが、意外に楽しくて、心に残った場所でありました。

ソニックマイヅルさんへ
おはようございます。
足摺は、四国の西端、そして最南端でもありますので。。
今までに数多くの岬&灯台を見てきてしまった私ですので、特に大きな感動を覚えた訳ではありませんでしたけど。。。
晴れてさえいたら、海が綺麗だったと思われます。
by hana2015 (2015-05-04 07:45) 

まつき

今回の宿泊先は、外観に似合わず清潔な感じですね!
・・・って外観に失礼かしら(^◇^;)
併設されてるレストランも外観に似合わず、美味しそう♪
接客が気持ちが良いとポイントも高いです(*^^)v
期待していなかった分、余計に「当たり」を感じますよね。
それにしても綺麗な海。断崖の下に引き込まれそうそうです(^^;
by まつき (2015-05-04 10:53) 

hana2015

まつきさんへ
このホテル素泊まりながら・・・なんと一泊@2400円と言う激安価格。そこにポイントを使ったから、さらに安く泊まっているのです。
そこが一番の魅力♪
そこそこの広さでツインベッド、私的には浴衣だったところだけがチョッとだったかな!?
>それにしても綺麗な海。断崖の下に引き込まれそうそうです(^^;
・・・とは、オイオイですよ~~!
by hana2015 (2015-05-04 16:25) 

がり

室戸岬は行ったことがあるのですが、
足摺は行ったことないんですよ。
けっこう遠いですし、時間もかかるので
同じ時間がかかるなら、別の場所を選んでしまうので。
by がり (2015-05-04 18:09) 

れもん

いつかは四国遍路に行きたいと思っているのですがここは大変そうですね。
by れもん (2015-05-04 21:59) 

hana2015

がりさんへ
>けっこう遠いですし、時間もかかるので
同じ時間がかかるなら、別の場所を選んでしまうので。
仰る通りであるのは、まさに!私も同じ思いです。
近くだと何時でも行ける!って思ってしまうから・・・行かなかったり
するものですね。

れもんさんへ
私は、れもんさんの四国遍路がまだである事に驚いております。
ここは大変そう・・とは、ここに至るまでの道中の事でしょうか?
一人で歩くには寂しそうながら・・・
この時も、お遍路の団体さんがいらしていましたよ。
by hana2015 (2015-05-04 22:28) 

hana2015

れもんさんへ
沢山のnice!をありがとうございます。

それから泊まったホテルのなかには、お得なお遍路さん応援プランのあるところがありました。
by hana2015 (2015-05-04 22:37) 

そら

足摺岬までは行ったことがないんですけど、本当に遠いって感じがしてしまいました;たどり着くまでがとても大変そうです。携帯が圏外ってなるだけで、不安になってしまいます。
ホテルでのお食事時のエピソード。すごく心がホッとしました。温かくなりました。hana2015さまのご主人様、人の上にずっーとお立ちだったお人柄で、やはりhana2015さまのご主人様ですもの!!と、なぜか、私の気持ちが誇らしくもなったしまいました。
うーん、釜飯もとても美味しそうです!!
by そら (2015-05-05 09:51) 

hana2015

そらさんへ
こちらにまで、ありがとうございます。
そして今回も、沢山のnice!を・・・本当にありがとうございます。
足摺は中村宿毛道路から、また幹線道路より外れているから、訪れる人が限られてしまうのでしょうね。
その上、スゴイ濃霧で、青森の下北へ行った時の事を思い出してしまいました。
この日の夕ご飯は、せっかく高知まで行ったに関わらず…本当に簡単すぎてオハズカシイ!
今思えば、海のものを頂いたら良かったですね。

もう、そら様ったら~♪持ち上げすぎでございます。私ったら、天まで上っていってしまうかも(笑)
何時も、本当にありがとうございます。
ひとつお願いなのですが…出来ましたら無理のない範囲で、もう少しマメな更新をなさってくださいまし!
by hana2015 (2015-05-05 11:07) 

薔薇少女

>なんと一泊@2400円と言う激安価格
このホテルはバスで行くのは無理ですよね?!
5,6年前、主人が四国へ独り旅に出掛けましたが、
足摺岬の近辺では、ビジネスホテルは無く、仕方なしに旅館形式の
ホテルしか取れず、料金も高く、バスも本数が少なく天候も悪く
散々だったらしいです。
四国は車で回らないと不便らしいですね。
もう一度四国へ行ってみたいと言ってます(勿論二人で行く等とは範疇に無い様です)
by 薔薇少女 (2015-05-05 15:52) 

hana2015

薔薇少女さんへ
バスの利用は予定になかったものですから、チョッとその辺りについてはわからないのですけど。。
宿毛は市なのだから、バスも走っているのではないかしら?
ご主人様は、足摺岬まで足を運ばれているのですね。
>四国は車で回らないと不便らしいですね。
もう一度四国へ行ってみたいと言ってます(勿論二人で行く等とは範疇に無い様です)

そう考えて、今回の旅は遥々自宅からマイカーで出かけていきました。
せっかくですもの、二度目はお二人で行かれたら良いのに。…その辺りの事情が不明なので、無責任な発言と思わないでくださいね。
このホテル、ホテルアバンの宿泊。ポイント400を使ったから、実質@2200円のお安さながら・・・だからと言って、ここまで態々泊りに行く価値があるか?は何とも言えないように思えます。
またまた~~!ホントネガティブなんだから。。天候だけは誰にもどうにもならないものですよ。
by hana2015 (2015-05-05 22:40) 

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