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初冬の長野路・・・③上林温泉「ホテル 仙壽閣」到着&部屋 [2021・12月長野県・上林温泉]

初冬の長野路・・・の続きとなります。
人の行った旅の記録など興味ない、どうでもいいと思われる方は多いでしょうけれど、忘記録としての役割もありますので、ごめんなさーい(`_`)ノ゛
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長野県北部となる、北信州の山ノ内町。「上信越高原国立公園 志賀高原」を源とする横湯川の渓谷に位置した急崚な崖と、温泉の湯気が立ち昇る光景から・・・人はその地を「地獄谷」と呼んだ。ニホンザルの生態を間近で観察できる場所として、温泉に入る猿の姿は、国内はもとより広く世界の人々の興味を引き・・・人気スポットと化した「地獄谷野猿公苑」。
[右斜め上]画像は、道中の車窓から撮ったものです。

温泉に入る習性を身につけた名高い野猿の生息地にも近い、森林に包まれ佇む「上林ホテル 仙壽閣」。
「湯田中・渋温泉」の奥座敷としてたたずむ上林温泉、初めに見えてくるのが憧れの宿「湯宿せきや」で…曲がった先の対面に「塵表閣本店」、そして「仙壽閣」へ。
湯田中・渋温泉とは少し離れただけで、違った表情を見せる温泉地。
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初代・長野電鉄社長がノルウェーのヘルゼット中尉にめぐりあったことで始まる歴史。上林での出会いによる、西洋と日本の文化と空間との創造・・・和風旅館に洋風ホテルの要素がとり入れられた出来事は、国内リゾート地「志賀高原」のプロローグとも言われている。
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この旅の目的は…文化人、皇室にも愛される大正浪漫の香り漂う和魂洋才の「 上林ホテル仙壽閣(せんじゅかく)」に泊まる事でした。
創業は1929年だが、現在の建物は平成元年に建てられたそう。それでも30年の歳月を経ていますが、古さは感じられません。
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風格ある堂々とした構えの玄関にも、テンションは上がります。
本来であればカッコイイドアマンがすかさず駆け寄って、バレーパーキングの出迎えがあるはずながら、どうした訳か?サエナイおじちゃんがいただけでした[あせあせ(飛び散る汗)]
なぜなんだ??と思いつつ・・・案内されて館内へ。ロビー中央に活けられた生花、正面には緑美しい庭園が広がる。
入館してすぐの体温計測、手指の消毒、レセプションカウンターのアクリル板設置は当前。
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外観は無論、館内も高級感溢れる壮観な造りとなっていました。
和風と洋風を調和させたモダンな空間、長く続くロビーはこれまで宿泊したホテルでも屈指の広さ!豪奢な雰囲気のロビー周辺、大人の雰囲気に満ちてます。
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高い天井からはシャンデリアが下がり、さり気なくグランドピアノが置かれた壁際には、年代物の掛け軸がズラリ並べて飾られています。
大理石の床にも、中庭の緑が映って開放感は抜群。
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ソファー席でのウエルカムティ&お菓子はなし。
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その一角にさり気なく、上皇様をはじめとする方々のお写真が飾られていました。                                         hoteru3.jpg
一緒に並べたら、失礼過ぎますか[バッド(下向き矢印)]
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この一枚は翌朝のチェックアウト時に撮ったものでした[あせあせ(飛び散る汗)]

形態はホテルながら、客室は「和」。案内されたのは、三階「307号」室でした。
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日本旅館そのものの10畳強の和室、5畳程の広縁もついたゆったりした屋内。こちらも畳敷きなので広々と感じます。
館内のどこにいてもがポカポカでした[いい気分(温泉)]
客室からは飯綱・戸隠・黒姫・妙高・斑尾の北信五岳と北アルプス連峰が一望できて、雄大な北信の自然美を堪能[ぴかぴか(新しい)] 写真は、後ほど。

ただし宿の責任ではないものの、建物前に高層リゾートマンションが建ってしまった。そのせいで一部の部屋に限っては眺望が望めないと言う。
そこで予約時に「リゾートマンション寄りの部屋は避けて欲しい」旨記しておきました。
床の間には、大小の掛け軸。そして、雪柳・ストック・ヒペリカムの生花も活けられて、前にはふみ机の用意あり。

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ドアを開けたら広々とした踏み込み、すぐにこれまた広~いトイレと、洗面&浴室とありました。至るところに設置されているパネルヒーターの存在にも気づきました。
アメニティは、バスタオル・フェイスタオル・浴衣2枚(朝と夕)・丹前・温泉たび・巾着袋。
煎茶(味はイマイチ(^^;)・ほうじ茶・梅茶に「上林温泉」饅頭。
洗面台にPORAの化粧水・乳液・クレンジングだったかな?お手拭きタオル・ドライヤー・歯ブラシ、カミソリをはじめとするアメニティの数々。
館内履きぞうり用のシールは、初めに選びました。

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冷蔵庫の上には、仙壽閣の敷地の湧水とグラス、金庫。蕎麦がらのお昼寝枕。翌朝にはドアに新聞バッグも掛けてありました。
我が家では久々の・・・@3万弱の高嶺宿でしたものね。

地上3階・地下1階と予想を超えて大きな建物です。客室は全34室、パブリックスペースと中庭をグルリ囲む形で建てられています。
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中庭へ出ることは勿論、翌朝お散歩する方の姿も見られました。
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新潟との県境も近い山間部ゆえ、スッカリ真冬の光景と思っていましたけど、意外にもまだ緑の残る園内。今は見えないものの多くの植物、樹木が植樹してある様子も伺える、宿自慢のお庭をです。
お風呂を出てからの待ち合わせ用?まるで資料室のような休憩スペースの眼前には滝、鯉が泳ぐ池もあります。
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創業して100年近い老舗宿。使われなくなった建具や、年代物の調度品・・・撮りたいものが沢山ありました。

宿泊した前の週には、40センチもの降雪があったそう。・・・道路の端に雪の塊があります。更なる積雪に、道路のアイスバーンによる事故と、12月中旬に出かけたのは幸運でした。

それでも翌朝の部屋のテラスから眺めた、北信、北アルプス連峰の遠望は絶景そのもの!神々しいまでの素晴らしさ[ぴかぴか(新しい)]
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翌朝の・・・正確には、6時40分を過ぎ頃・・・。

次は、温泉編となりますね。
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コメント 11

末尾ルコ(アルベール)

「上林ホテル 仙壽閣」…風格ある佇まいのホテル。旅行で非日常を堪能するには持って来いですね。
ドアマンさんは少々残念だったようですが、「大人の雰囲気」って大切ですよね。今の日本、大人やら子どもやら分からない人たちで一杯ですから。日本に限らず特に映画界、米国でも大人の映画に観客が集まらない苦闘が続いています。日本の子どもっぷりは酷過ぎますけどね。「子どもの心を持つ」のと「幼稚」というのはぜんぜん違うのですけどね。それが分からない人が多い。
しかし建物前に高層リゾートマンションがあるというお話、こういうのも日本、どうにかならないものか。例えば伝統的建造物のすぐ側にコンビニがあるとか、どこにでもゆるキャラ(さすがに下火のようですが)出現するとか…(何でも儲かりゃいい)という精神性ありありでうんざりします。

久々に観た『スターリングラード』、一番よかったのはエド・ハリスでした。下手に恋愛を絡めてしまい(しかも三角関数 笑)、レイチェル・ワイズさえ精彩を欠いた内容でしたが、ハリスの風格に多少なりとも救われた感がありました。以前観た時はさほどにも感じませんでしたが、いい俳優も繰り返し観なければいけませんね。最近はどんな役でもエド・ハリスが出ていれば愉しみなシーンとなります。

『ひまわり』はもう、特別な恋愛映画、メロドラマですね。確かにあの壮大なロケ、そして素晴らし過ぎる音楽…ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニだからこそドーンと受け止められたのだと思います。ソフィア・ローレンと対比するように、マストロヤンニのロシア人妻(?)役のリュドミラ・サベーリエワ可憐さも目を惹きました。何度観ても涙がこみあげてくる傑作です。    RUKO

by 末尾ルコ(アルベール) (2022-01-10 06:22) 

そら

素敵な旅の始まりですね!
非日常の景色ですね。この中を進み辿り着く仙壽閣さん!テンション上がってしまいますね。素敵。素敵な素敵な外観ですけど、お玄関の硝子の意匠も素敵。風格ですよね。バレーサービスは最近お控えの所も多いようですね。免許を持たない私ですけど、眺めるのが大好きなんです。
想像よりも大きな規模の建物なのですね!
その中で34室のお部屋とは。贅沢な空間ですね。ホテル内探検だけで完結出来るご旅行が出来ちゃいますね。
by そら (2022-01-10 08:51) 

hana2022

末尾ルコ(アルベール)さんへ
毎回ケチケチ旅である我が家にしては、久々の贅沢宿でした。まぁ、時には良いかなって。
そう言えば、こちらで子供の姿はほとんど見かけなかったような。食事処では家族連れのグループもいるにはいたものの、静かにお食事されていました。
建物の右側前面にドーンと建つリゾートマンションの存在、宿としてもどのような気持ちだったでしょうね。
>「スターリングラード」、一番よかったのはエド・ハリスでした。下手に恋愛を絡めてしまい・・・
私がコメントした内容に同感されていらっしゃるのは、嬉しい限りです。
そうなのです、エド・ハリス!デビュー後すぐの出演作品「プレイス・イン・ザ・ハート」、本作ではこれまたご贔屓であるジョン・マルコヴィッチ、ダニー・グローヴァー も印象的な役割を果たしましたけれど。
不倫関係の二人を演じたエイミー・マディガンと結婚。彼女のその後の出演作品は「フィールド・オブ・ドリームス」「ゴーン・ベイビー・ゴーン」くらいしか知りませんが、私生活は順調な様子ですね。
エド・ハリスの出演作品「アビス」「ザ・ファーム 法律事務所」「理由」「目撃」「敬愛なるベートーヴェン」←「不滅の恋」のゲーリー・オールドマンの方がセクスィで好みながら(笑)
「アポロ13」での白いベスト姿で指揮する、NASA管制官役カッコ良さ!主役であるトム・ハンクスは喰われていましたものね。急遽搭乗員となったケヴィン・ベーコンも好きな俳優のひとりであります。
悪役に見える「ザ・ロック」でさえ、彼が演じたら違和感はありません。「トゥルーマン・ショー」一作だけが納得いかない出演&作品だった気がします。
ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ、そしてビットリア・デシーカ監督作は何本も撮られていますけれど。。
最も多感であった高校生の時に、配役・背景・音楽と、現在撮られているイタリア映画とは別格とも言える「ひまわり」をリアルタイムで鑑賞出来たのは幸いとしか言いようがありません。
大作「戦争と平和」出演後の本作品、リュドミラ・サベーリエワのその後は知りませんが、この二本だけでも映画女優としての功績はあったと言わざるをえないと感じられました。


by hana2022 (2022-01-10 10:11) 

hana2022

そら様へ
>お玄関の硝子の意匠も素敵。風格ですよね。
仰る通りでございます!そこで、しつこくもアップした画像も載せてしまいました。
>バレーサービスは最近お控えの所も多いようですね。
チョットしたホテルにつきものであるバレーサービスも、現在のコロナ渦の影響、人に車を預けるのを嫌う方も多いですし・・・。
これまた、その通りでして…ホテル内探検だけで忙しい事(笑)
休憩所やお休み処、館内には温泉プールまであって、実は水着も一応持参していったのは内緒です(笑)
どれだけ気合が入っていたのやら!?
私の乏しい知識では理解しえない、絵画、骨董の数も半端なく飾られておりました。


by hana2022 (2022-01-10 10:21) 

まつき

どこを切り取っても流石高級お宿と言う感じですね!(^^)!
こんなに広い空間なのに館内全てがポカポカなのも、
流石と言う感じがします。
一部とは言え眺望が望めない程近くの高層リゾートマンション、
建ってるだけで邪魔っぽいですね(;^ω^)
by まつき (2022-01-10 10:54) 

hana2022

まつきさんへ
魔がさしたのか?近頃では珍しい贅沢をしてしまいました。この歳になったら、時にはね(笑)
高層リゾートマンションはこの宿だけでなく、上林温泉全体の雰囲気を壊している気がしてなりません。
それでも、事前のリクエストが効いて、我々のお部屋には何の影響もなし!良かったです♪

by hana2022 (2022-01-10 11:26) 

八犬伝

地獄谷野猿公苑
猿が温泉に入るところですね
一度行ってみたいと思っています。
12月2週、降雪がない時で良かったですね。
by 八犬伝 (2022-01-10 16:50) 

サンダーソニア

昭和の政治家か富豪のリビングとしてドラマのロケに使えそうです^m^
by サンダーソニア (2022-01-10 18:43) 

hana2022

八犬伝さんへ
仙壽閣と道路を隔てて、地獄谷野猿公苑の駐車場がありました。
雪はなかったけれど、徒歩で15分くらいだったかしら?私の足だとその数倍かかってしまうものだから、見たい気持ちはあったけど行きませんでした。外国人にも人気のスポットですね^^

サンダーソニアさんへ
代々の政治家、書家たちの書、画家の作品たちの多さに見切れず、諦めてしまいました。
そうした空間に身をおいた私、そう違和感はなかったかもしれません(^_^)V
by hana2022 (2022-01-10 20:04) 

ぶーけ

遅く成りましたが、あけましておめでとうございます。
よいお年でありますように。^^
素敵なホテルですね。
by ぶーけ (2022-01-11 20:37) 

hana2022

ぶーけさんへ
丁寧なご挨拶を恐れ入ります。
こちらのホテルを利用したのは、ひと月も前だったのでした。
本年もよろしくお願い致します。
by hana2022 (2022-01-11 21:01) 

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